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ヒト正中神経のC線維刺激による高血圧の抑制とその概念に基づく新規デバイス

Attenuation of hypertension by C-fiber stimulation of the human median nerve and the conceptbased novel device.Se Kyun Bang, Yeonhee Ryu, Suchan Chang, Chae Kwang Im, Jong Han Bae,Young Seob Gwak, Chae Ha Yang & Hee Young Kim. SCIENTIFIC REPORTS. September 2018. PMID: 30297735, PMCID: PMC6175881, DOI: 10.1038/s41598-018-33402-1


No.2023-07

執筆担当: 社会医療法人スミヤ角谷リハビリテーション病院 中前 匡揮

掲載:2023年9月15日


【論文の概要】

本研究の目的は、正中神経電気刺激(以下:TMNS)が高血圧を緩和するかどうかを調べることである。結果①刺激時間は60分で周波数は10Hzが最も疼痛などの違和感もなく降圧作用も良好。②TMNSは両側も片側も降圧作用に有意差はなかった。③電極貼付部位は手首の横の皺から6cm近位に陰極、陰極から4cm遠位に陽極を貼付した場合が最も安定して貼付しやすく降圧作用も良好であった。④尺骨神経よりも正中神経刺激の方が降圧作用は大きかった。⑤TMNSによる降圧作用はA線維ではなくC線維の活性化による影響が大きい可能性がある。⑥継続的にTMNSを使用することで、収縮期血圧、拡張期血圧、ともに低下を示したが、HRには低下がみられなかった。


【解説】

本論文はTMNSが血圧降下作用に及ぼす影響とその適切なプロトコールについて論述したものである。近年では脛骨粗面のやや外側部(鍼灸での足三里-ST36-と呼ばれる部位)への電気刺激が便秘症を改善させたと報告している論文がある1)。その他にも正中神経への運動閾値電気刺激は上腕動脈の血流量を減少させる(交感神経優位にさせる)2)といったものや、胸部(T1-T2)への低周波TENSが交感神経の変調(LF成分)を抑え、副交感神経の変調(HF成分)を高めるといった報告もある3)。つまり,自律神経機能の調節に関わるコントロールを電気刺激によって行うといった内容のものが散見されるようになってきているのである。臨床的には胸部への電気刺激よりも正中神経への電気刺激の方がより簡便であるため実用性が見込まれる。しかし実際にTMNSが副交感神経の変調(HF成分)を高めているかを述べた論文等はまだなく,そのような基礎研究が今後求められるであろう。


【引用・参考文献】

1) Zhaoxiu Liu, Yebo Ge, Feng Xu, Yuemei Xu,Yanmei Liu,Feizhen Xia,Lin Lin, and Jiande D. Z. Chen.Preventive effects of transcutaneous electrical acustimulation on ischemic stroke-induced constipation mediated via the autonomic pathway. Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol.2018

2) Omer Kazci, Fahrettin Ege. Evaluation of Sympathetic Vasomotor Activity of the Brachial Arteries Using Doppler Ultrasound. Med Sci Monit.2023

Sandra do Amaral Sartori,Cinara Stein,Christian Correa Coronel,Fabricio Edler Macagnan, Rodrigo Della Mea Plentz. Effects of Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation in Autonomic Nervous System of Hypertensive Patients: A Randomized Controlled Trial.2018

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